最近では自動車の利用方法も多岐にわたっています。
たとえば自分で車両を持っていない人が、一時的にそれをレンタルして、あるいは他の人とシェアして利用すると言うことも増えてきています。
そうした人に対してあるのが1日車両保険です。
長期補償が適用される代わりに、長期契約が必要な通常の自動車保険とは異なり、1日車両保険は、文字通り1日単位での補償、契約が可能です。
1日車両保険とは
運転免許証は持っているけれど、車を持たない人にとっては、自動車保険は必要性が低い保険です。
ただし車を持たない人でも、一時的に自動車を運転する必要性に迫られることはあるかもしれません。
するとその際には、自動車事故に対する補償を行ってくれる自動車保険に加入する必要が発生します。
しかし通常の自動車保険は、長期契約、長期補償が基本です。
一時的な運転のために、わざわざこうした保険に加入するのは現実的ではありません。
そこで登場するのが1日単位で契約でき、補償が適用される自動車保険です。
1日車両保険は、この1日だけ適用される自動車保険の補償内容のひとつということができます。
なおこの保険の契約日数に関しては最低1日からで、最大日数は7日間、つまり1週間となっています。
1日車両保険の必要性
日単位で契約できる自動車保険は、対人補償を基本としながら、車両補償がついていないものとついているものに分類されます。
車両補償がついている場合は、ついていない場合に比べると保険料が少し高くなります。
車を持たない人の場合、誰かから車を借りて運転するとか、シェアカーを運転するといったことが多いと思われます。
自分の車であれば傷がついていようが、へこみがあろうが、それを修理するか否かは個人の自由です。
しかし他社から借りた、シェアしている車の場合は、そうはいきません。
必ずそれを修理する責任が発生します。
また他人の自動車に対する補償責任も果たす必要があるわけですから、1日車両保険はつけておくべきだと言えます。
車を持たない人以外にもおすすめ
1日車両保険は基本的には車を持たない人、その人が車を一時的に運転する場合が対象です。
しかしそれ以外にも、以下のようなケースの際に役立つことが考えられます。
まずは複数の人と出かける場合です。
この場合、運転者が道中で変わることも珍しくないためです。
複数人で加入する場合は、保険料に割引が適用される保険もあります。
それから自分が車を誰かに貸してほしいと頼まれた場合です。
この場合は、こちらから、つまり車を貸した側から、車を運転する期間に応じた保険に加入するよう、強く求めておく必要があります。
たとえ自動車を運転するのが1日であっても、その中の数時間であっても、絶対に事故に巻き込まれないという保証はありません。
ですから1日車両保険に加入しておくのは、必要最低限の備えでもあります。