自動車保険の記名被保険者とは？契約者とは違う？

昔は自動車保険はお世話になっている保険代理店に任せる、またはディーラーで車を購入した際に一緒に入るというような方法が主流でした。

しかし時代は移り変わり、今では自分でインターネットなどから申し込むタイプの、いわゆるダイレクト型自動車保険が一般的となってきました。テレビCMなどでもダイレクト型の自動車保険のCMがよく流れています。

このダイレクト型のメリットは価格が安いこと。ただし、自分で申し込むため、契約の内容や特約などは自分たちできっちり把握し、選択することが必要となります。また、専門用語もいくつか出てくるので意味を知っておく必要があります。

そんな専門用語の中でもよく質問などに上がるのは記名被保険者です。
では、これはどういったものなのでしょうか。

記名被保険者とはどういったものか

記名被保険者とは、自動車保険の補償の中心となる人のことです。
基本的に補償の範囲はここに記される方を基準として判断されます。

つまり補償範囲が配偶者までであれば対象者の配偶者までが範囲となります。
保険の対象となる車を主として運転する人を指定するのが基本です。

契約者の違いとは

では、この対象者と契約者とは違うものなのでしょうか。
結論としては、違うもの、ということになります。

ただ、もちろん同じ人を指定することもできます。
ではその違いはなんなのかというと、契約者はあくまでも自動車保険の契約そのものを保険会社との間で締結し、保険料の支払いの義務を負う方、ということになるのです。

契約者が親で記名被保険者がその子供、ということや、契約者が配偶者、という例がよくあるパターンです。

変更することで保険料が変わることも

ただ、この記名被保険者、契約するのが自分だから自分にしておこう、と安易な考えでいると損をしてしまうことがあるかもしれません。実はこの人の条件によって保険料が変わることがあるのです。

例えば、年齢によって保険料が変わる保険。こういった保険では、運転経験が長くリスクが少ない傾向にある年長者の方が保険料が安くなることがあります。子供と親で車を共有する場合、親を対象とした方が安くなる場合があるのです。

また、ゴールド免許所持者の場合保険料が安くなるといった保険もあります。これについても、配偶者間や親子間で一人だけがゴールド免許の場合、その方を対象としておくことで多少なりとも保険料を安くできることがあります。
しっかりと内容を把握して記名被保険者を選ぶと、お得になることもあるというわけです。