自分にあった保証範囲と補償額の決め方|自動車保険選び

数十年前は、どの保険会社も自動車保険の内容と保険料は同じでした。
異なるのは、保険事故に対応するネットワーク網とスキルの違いでした。

自動車保険の保険料が異なる時代に

ところが、数年前から保険料は自由化され、自動車保険の補償範囲や保険料に差が出るようになりました。車の使用頻度によって保険料が異なる時代になりました。

保険は予想リスクと保険会社の維持コストなどの合計金額を加入者数で割った商品です。
車の使用頻度が減れば予想リスクは減ります。

毎日車に乗っている人より、週末出かける時だけ車に乗る人の方がリスクは小さくなります。違反や事故歴の無い加入者が増えれば、予想リスクは減ります。使用頻度が低いか運転スキルが高いと考えられるからです。

いざという時に機能しての保険

人件費や不動産といった保険会社の維持コストが減れば、保険料は安くなります。
人による営業よりインターネットを使った営業をする保険会社の方が維持コストは低くなります。運転者限定などで補償範囲を狭くすれば、予想リスクは小さくなります。
割安な自動車保険の保険料は、こうやって実現します

いくら自動車保険の保険料が安くても、事故対応力が低ければ保険としての価値が低くなります。いざという時に機能してこその保険です。

実際に保険事故を処理するのは保険会社の系列会社です。
大手損害保険会社は、長年の業務経験を活かし、自社のサーブすセンター網とノウハウを持っています。

これらの事故処理会社は、系列親会社の事故処理をするだけではありません。
新しく参入した保険会社の事故も外注として引き受け処理します。

補償内容を吟味する

自動車保険を選ぶ上で、事故処理対応力の差が問われがちですが、現実は従来からある事故処理会社が事故処理を行っています。事故処理対応力の差が小さいならば、補償範囲の差が大きなおポイントになります。保険加入時は、補償範囲を十分に確認し自分にあった保険加入が必要です。

自分に合った保険は、車の使い方、運転者、補償内容、保険料の４つを中心に考えると良いでしょう。車の使用頻度によって大きく保険料は変わります。

運転者も年齢限定をすれば、大きく変わります。
それ以上に保険料に大きな差が出るのは、補償内容です。

車両保険の有無で、保険料は二倍以上に変わります。
この車両保険は、盗難事故を補償する一般車両保険と事故時のみの補償となる限定車両保険でも大きく違います。補償される上限車両金額は車両価額ですが、通常プレミア価値は含みません。

例えば、旧車を100万円で購入しても、20万円しか車両保険をつけられない場合もあります。補償内容を吟味し、無駄な保険の掛け方を裂ける方が良いでしょう。