車両保険の必要性。メリットとデメリットを徹底検証

自動車の任意保険は、大きく分類すると賠償責任保険、傷害保険、車両保険に分かれていて、車両保険は保険契約している車両の保険となり、事故によって損害を受けた場合に修理代などが支払われますが、契約の有無は契約者の自由となっています。

車両保険の補償範囲分類

保険金額の設定は、契約車両の年式や種類などによって保険会社が設定するので、自分では設定できないシステムとなり、毎年見直しされる車両料率クラスによって判断され、車両料率クラスは車種を9クラスに分類して、交通事故を起こしやすい車などは高く設定されます。

車両保険の補償範囲は、一般車両保険、エコノミー、限定A、エコノミー+限定Aの4タイプに分類されます。

一般車両保険は、契約車両が他車と衝突した場合や自損事故、当て逃げ、盗難や落書き、自然災害などによる損害を補償していくれる保険で、
エコノミーは、車対車の事故による損害のみを補償し、
限定Aは盗難や落書き、自然災害など、交通事故以外の災害による損害を補償し、
エコノミー+限定Aは、エコノミーと限定Aを組み合わせた保険となります。

補償範囲によって保険料が異なりますので、いろいろと比較を行い自分に合った補償内容を選ぶようにします。

免責金額を設定して保険料を節約

また、修理代に対する自己負担額である免責金額を設定していて、高く設定すると自己負担額は大きくなりますが、保険料は安くなる傾向にありますので、比較をする際には自己負担額と保険料のバランスを考慮する必要があります。

車両保険のメリットは、万が一の事に備えて加入しておいた方が安心でき、全損の場合も契約している車両保険額が支払われ、分損の場合は修理代が支払われるので、急な出費に対応できない場合は利便性があり、新車や高級車の場合は価値が高い状態となっていますので比較や検討する価値が十分にあります。

車両保険のデメリット

デメリットは、加入すると保険料が高くなる傾向にあり、他車と衝突した場合や自損事故で保険を使うと3等級ダウンし、次年度の契約から3年間は事故有等級として割増引率を適用する期間が続き、保険料はさらに高くなります。

また、盗難や落書き、自然災害などで保険を使うと1等級ダウンし、次年度の契約から1年間は事故有等級として割増引率を適用する期間が続き、等級は1年間保険を使わなかった場合に1等級上がります。

古い車の場合は、補償額が少なくなる傾向にあり、支払う保険料に対して補償額が少なくバランスが不釣り合いになる事があるので、こうした場合は加入する意味が薄くなるケースがあります。