自動車保険の初期対応の重要性について

自動車保険で大切なのは、事故になった時の的確な対応。
特に発生から間もないタイミングの初期対応は、重要性の高いものです。
早期解決のカギとなる迅速な事故対応について、事故受付との違いを含めて考えてみましょう。

事故受付と事故対応の違い

自動車保険の「事故受付」と「事故対応」には一見、大きな違いが感じられないかもしれません。
しかし事故受付は起きた事故の内容を保険会社が聞き取るだけで、病院や修理工場への連絡は後になる場合があります。

夜間や土日の事故だと、関係先への連絡が翌日や週明けということも。
受付するだけでは状況が先に進まず、当事者は不安を抱いてしまいます。

一方の事故対応は入院先への連絡、車の入庫先への手配なども含みます。
そこまで保険会社が動いてくれるからこそ、生まれるのが自動車保険の価値。
宣伝でよく聞く「２４時間３６５日」が単なる事故受付を指すのか、事故対応までを指すのかに注意する必要があります。

迅速な初期対応が早期解決につながる

保険会社の事故対応でも重要性が高いのが、事故が起きた直後の初期対応。
特に加害事故を起こしてしまった場合、事故の相手への迅速な連絡がカギになります。
相手も気が立っていることが多いため、「どうしてくれる」と詰め寄られる場面も考えられます。

そこで保険会社が間に入り、治療や修理の補償について的確に説明できれば態度も和らぐでしょう。
ここで当事者だけのやり取りになると、自動車保険で補償できない範囲の約束までさせられる可能性もあるでしょう。
そうなると後で話が大きくこじれてしまいます。

また相手の病院や修理工場へ保険会社からの連絡が行っていないと、治療費などを相手が一旦立て替えることになり不満が残ります。
最初にどのような印象を抱くかが、事故の早期解決を左右します。

初期対応できる時間帯も加入の参考に

事故の受付と同時に、相手や関係先への連絡を入れる初期対応。
重要性が高いこのサービスを行える時間帯は、保険会社によって違います。

実質的に２４時間動いてくれる所もあれば、９時から１７時に限られている所もありまちまちです。
保険料は同じでもこの内容は大切なので、保険会社のホームページや比較サイトで確認すると良いでしょう。

また中には「現場駆けつけ」を掲げている会社が見られます。
とはいえ軽微な事故では出動できなかったり、駆けつけてくれても事故受付のみという場合も考えられます。
加入の前にサービスの内訳を、確認しておくのがおすすめです。