自動車保険の補償される運転者の範囲について

自動車保険に加入する場合には、誰を補償するのかということを考えることが必要です。もちろん、被害者の医療費や生活費を補償することも必要ですが、運転者の範囲、つまり事故を起こした場合の同乗者などの範囲も考えなくてはなりません。

安全に配慮して運転していても、事故に巻き込まれてしまう恐れはあります。
そのために加入するのが自動車保険なのです。

保険の適用について

ご自身の名義で登録している車ならば、ご自身のための保険適用が受けられます。
しかし、自分が保有する車に親族や友人などが利用をして事故を起こしてしまった場合には、特約をしていなければ、保険金を受け取ることはできません。

一般的に補償される人の条件として、年齢制限を付ける場合と、家族割引などがあります。ドライバーの範囲を大きくすればするほど自動車保険料は高くなります。

例えば、年齢制限がある場合には、３０歳以上のドライバーならば、事故を起こした場合に補償の対象になる、そうでなければ、保険金を受け取ることができないなど条件はさまざまなのです。

運転する人は保険を確認する

もし、親族や友人に車を借りる場合には、民間の自動車保険会社に加入しているか否かをしっかり確認する必要があります。
運転者の範囲がしっかり決められている場合に、簡単に人の車を利用することは、リスクがとても高いのです。

高齢者や免許をとって間もない人が借りた車を利用して事故を起こした場合、運転者の範囲が重要な要素となります。
毎月の保険料を考える必要はありますが、わずかな保険料で済むならば、年齢制限や家族制限などをなくすような契約をするべきです。

もちろん、他人に車を運転させることがないような場合には、保険料を無駄に支払っているだけですので、オプションとして加入すべきではないです。

自動車保険が生命保険の一部のように、貯蓄性があるならば良いのですが、掛け捨てですので、事故を起こさない限りは、あくまでも保険として、お金を払い続けることになってしまうのです。

自動車での事故をおこせば、加害者であっても被害者であっても、金銭的な負担を背負わなければなりません。

保険加入が被害者にも必要な場合もある

加害者が民間の自動車保険に加入しているならば、安心して補償を受けることができるのですが、運転者の範囲が決められており、事故を起こしてしまった場合には、被害者は何の補償も受けられなくなる可能性も高いのです。

そのために、オプション契約として、加害者が保険に加入していない場合でも、被害者としての保険に加入していれば、生活に困ることはないのです。