自動車保険の自動更新について

うっかりを防ぐために

「自動車保険の満期が近づいていたのは覚えていたのに、更新を忘れていた！」こんなことが起きないように、自動車保険では自動更新が特約として付帯していることが多くあります。
万が一自動車保険の更新の手続きを行うのを忘れていても、前年度と同じ契約条件で自動更新されるのです。

自動更新のメリットとは？

自動車保険が自動更新されることのメリットはどこにあるのでしょうか。
それは、自動車保険の未加入の時期をなくすためです。
現在、日本で公道を走っている車の20～30％は任意保険に未加入だと言われています。
万が一の事故が起こった場合、被害者の最低限の救済として自賠責保険はすべての車の所有者に義務付けられていますが、自賠責保険の賠償金だけでは到底足りないケースがあります。
また、自賠責保険は人に怪我を負わせたり亡くなった場合、後遺障害が残った場合にしか賠償金が支払われないため、公共の施設やお店などを壊してしまった場合の負担は、全て自分で賄わなければなりません。
また、自分の怪我や車両の破損に対しては賠償金は出ませんので、全て自分で支払わなければならなくなるのです。自動車保険の更新を忘れていて交通事故を起こしたうえ、さらにコンビニなどを破損して休業せねばならなくなった場合には、休業時の売上補償など、多額の賠償金が課せられることになります。
さらに自動更新のメリットは、ノンフリート等級が引き継げなくなることも防いでくれます。一般的にノンフリート等級は6級からスタートし、事故などを起こさなければ1年ごとに1つずつ上がって行き、等級が上になるほど保険料が割り引かれます。
そのためには継続して自動車保険に加入する必要があるのですが、契約満期から1週間、保険会社によっては1か月ほどで猶予期間がなくなってしまい、再び保険料の割引がない6等級からスタートしなければなりません。
保険料が上がってしまうのを防いでくれる効果もあるのです。
何もしなくても自動車保険が自動更新されるのは便利ですが、保険の内容の見直しのために毎年確認を行う方が良いでしょう。

今の更新を継続したくなければ？

保険料やその会社や代理店の対応などで他の自動車保険に乗り換えようとしているときには、保険会社や代理店に「更新しない」という連絡を行えば、自動更新は行われません。
その際には、新しい保険に早めに切り替えて、自動車保険未加入の時期がないように、また等級が無効にならないように早めに行動を行うことが重要となります。