家族間で譲渡可能な自動車保険、名義変更の手続きについて

自動車を家族観で譲り受けることはよくあります。
例えば、父親が車を所有していたけども、父親が亡くなった場合、その車を息子が譲り受けると言うことや、父親が高齢なので車の運転をやめて子供や孫に譲り渡す例は枚挙にいとまがありません。

では、自動車保険を譲渡することはできるでしょうか。

自動車保険の譲渡の最大のメリットとは

自動車保険を家族観で譲渡する場合には、名義変更が必要になります。
ですが、名義変更をわざわざしてまで自動車保険を家族観で譲るのは、それなりのメリットがあるからです。

それは等級の譲り受けです。
例えば、父親の等級が20で子供はまだ20歳になったばかりで、等級が6の時には、父親の等級を子供が譲り受けることで大幅に保険料を安くすることができるのです。

そうすると、家族間で等級の譲渡をすることで、家計への負担が減少します。
そのように考えると、譲渡を認めたい所です。

譲渡は出来るが条件がある

自動車保険の譲渡をすることは出来ます。
単に名義変更をしておしまいではなく、等級も譲り受けることが可能になるのです。
ただ、どの場面であっても等級の譲り受けが出来るとは限りません。

等級を譲り受けることが出来るパターンの1つは、車を増やすことです。
例えば、今まで車を所有していましたが、息子が1台車を所有して2台になったとします。
この場合には譲り受けが可能になります。

ですが、車はそのままで保険の等級を譲り受けることは出来ません。
台数を増やすことが1つの条件と言うことになります。

では、車両の単純交換の場合はどうでしょうか。
単純交換の例を挙げると次のようになります。

まず、父親がハイブリッド車に乗っていたとします。
ですが、最近は仕事を退職したためあまり乗る機会がなくなりました。
一方、子供は子供で車を所有していますが、あまり燃費が良くありません。

その割りには、自動車の使用頻度が高い場合は、父親の車と子供の車を交換してしまった方が効率的です。
これを単純交換と言います。
問題は、この時に自動車保険の等級譲渡をすることが出来るかですが、単純交換の場合には、等級の譲渡をすることは出来ません。
やはり、台数が増えていないと譲渡は無理なのです。

同居の親族間であることが大事

自動車保険を譲渡するには、親族間でなければ出来ません。
当然家族であれば譲渡をすることは可能になります。

ですが、いくら親族であっても同居をしていないと譲り受けは出来ないのです。
子供が地方に住んでいる場合には、都内に住んでいる父親の等級の譲渡は不可能になります。