自動車保険の中断証明とは？中断手続きと等級の引継ぎについて

自動車保険(任意保険)は、保険を使ったか使わなかったかの期間に応じて、次期契約の時にノンフリート等級(等級)が上下します。

自動車の等級とは

等級は、保険料の割増や割引に直接関係してきますので、(保険料の割引率が高い)大きい等級で契約している時に、その自動車を使用しなくなりますと保険契約を解約することになります。
そのままにしておきますと、しばらくして次に自動車保険の契約をする時には、等級を引き継げないで6等級からはじまってしまいます。

そこで、7等級以上で保険を解約する時には、次に等級を引き継げる保険の中断証明書を発行してもらうのが得策です。

中断証明書の発行について

具体的な中断証明書の発行条件は5つほどあります。
ひとつは、自動車を廃車(抹消または一時抹消)して使わなくなった時、2つ目は、自動車が車検切れで継続車検をうけていない時、3つ目は、自動車を他人に譲渡した時(盗難等も含む)あるいは、4つ目は、複数の自動車を所有していて自動車の入れ替えを行った時、5つ目は、(長期の)海外渡航によって自動車(この場合は自動車を所有していても可)を使わなくなる時です。

なお、この証明書の発行できる期間は、その自動車保険の満期日あるいは解約した日から13ヶ月以内です。
また、この証明書有効期間は、保険会社によりますが、10年程度が多いようです。

中断証明書の発行手続きは、今契約している保険会社にその旨を連絡して、証明書の発行依頼書を送ってもらいます。
そして、理由に応じた書類(抹消登録など)を用意して保険会社に申請します。
なお、証明書の発行までの時間は、保険会社にもよりますが1、2週間程度です。

もし、この証明書を紛失した時には、保険会社に再発行してもらいます。

保険を中断して等級を引き継ぐまでの流れ

自動車保険の中断が認められ、等級を引き継ぐことができる条件は、以下の通りです。

ひとつは、上記有効期間(多くは10年)内であること、2つ目は、新たに自動車を取得してから1年以内に自動車保険の契約をすること、3つ目は、以前と再契約時で自動車の所有者が同じ(親族等でも可)であること、4つ目は、再度契約する自動車の車種区分や用途が中断前と同じであること、最後に、海外渡航の場合には、上記有効期間内で、かつ帰国してから1年(保険会社によって異なります)以内であることです。

新しく自動車を取得して前の等級を引き継いで自動車保険契約をしたい時には、その自動車を取得してから1年(保険会社によって異なります)以内に中断証明書と車検証(の写)を提出します。
なお、新たに契約する保険会社は、以前のところと別でもかまいません。