自動車保険の中途解約はできる？解約理由について

廃車や他の保険会社へ移りたいなど理由がある時、自動車保険を期間の途中で解約するのは可能でしょうか？中途解約をする理由と、その後の影響について確認してみましょう。

車を手放した際は中断証明を取りましょう

廃車や売却によって車を手放した際は、自動車保険を解約するのが自然な流れです。
手元にない車は運転のしようがなく、自分の名前で保険をかける意味がないからです。車が自分の手を離れるタイミングで日付を合わせ、保険の中途解約手続きを行うと良いでしょう。

その場合は最長１０年間、自動車保険の等級割引だけ取っておくことができます。
これを中断手続きといって、後で新たな車を購入して保険に加入する時有利になります。

また中断手続きは加入者が長期の海外渡航をしたり、車検切れなど運転できない事由があるケースでも可能です。手続きに必要な書類も含め、保険会社に確認するのをおすすめします。

契約期間中に他の保険会社へ移りたい場合は

加入している保険会社より他社の内容が有利だったり、担当の付き合いなどが生じたら自動車保険の中途解約は可能でしょうか？

多くの場合は等級を引き継いで、保険を移すのが可能です。
その際の注意点は、等級のランクが足踏みしてしまうこと。
例えば１２等級で事故なしのまま満期を迎えた際、通常次の契約は１３等級になります。

しかし中途解約して契約を移すと、そこからまた１年間は１２等級で過ごすようになってしまいます。元が最大の２０等級だったとしても、長期優良割引などリセットされる可能性があるため注意しましょう。

「中途で契約し直せば新車割引が３年間続く」などのメリットがない限り、満期を待って保険会社を移ったほうが無難かもしれません。

ほとんど運転しない車は保険を解約してもいい？

自動車保険を解約したくなるケースには、通勤状況の変化などで車を使わなくなったというのも考えられます。車は手元にあっても、ほとんど運転しないなら保険を解約してしまって大丈夫でしょうか？

そのデメリットは、前述の中断手続きがとれないこと。
今後車そのものを全く運転しなくなるならまだ良いかもしれませんが、また通勤で運転する等の事由が発生すると問題が生じます。

中断手続きを取らないまま解約した保険は、入り直す際に６等級や７等級など新規の割引でスタートします。中途解約をするよりは、最低限の補償内容で継続し等級割引を生かすなど考えた方が良いかもしれません。
自動車保険は長期的な視点から、契約を見直すのも大切になります。