自動車保険の運転者年齢条件について

自動車保険は難しいという方がいらっしゃいますが、一つ一つの意味を理解していくことによって、ご自分にあった自動車保険を選ぶことができます。

保障について

対人補償や対物補償などは比較的分かりやすいものですし、ほとんどの方は対人補償は無制限を選択されます。
また、対物補償についても無制限を選択される方が増えており、保険会社としても無制限での加入を前提とした商品のつくり方をしています。

その証拠に、対物補償に関しては3000万円と無制限の場合の保険料の差がほとんどありません。保険料の差が少ないということは、それだけリスクが少ないということです。つまり、対物補償が適用される場合には、ほとんどが3000万円以内で収まるということを意味します。

それでも、対物補償は思わぬ高額補償になる可能性があるため、保険料の差が大きくないために無制限での加入がおすすめです。これとは異なる考え方をするのが、運転者年齢条件です。

年齢条件に付いて

運転者年齢条件は、21歳、26歳、30歳程度の年齢を区切りとしていることが多いです。これによる保険料の差はかなり大きくなります。

その理由は、先ほどの対物補償と反対の話になるのですが、運転者年齢条件を無しにした場合は、運転免許を取りたての18歳の方も保険対象となります。
そうなると、同じ車を18歳の方と、例えば50歳の方が運転することになり、50歳の方だけが運転している場合と比べて事故に合う可能性が高くなります。

基本的には年齢が下がるほど事故に合う可能性が高くなるために、若い方が運転できる条件であればあるほど保険料を高くする必要があります。
つまり、運転者年齢条件を無しにしたものが最も保険料が高く、次に21歳以上を補償対象として加入した場合が高くなります。

保険の割引について

21歳以上を補償対象とした場合は、20歳以下の方が運転した場合は保険が適用されませんが、その分保険料が安くなります。
その安くなる保険料は、大まかに2割から4割程度の割引率になります。

これは非常に大きな割引率なので、20歳以下の方が運転する可能性のない車であれば、ぜひ選択したい条件です。そして、26歳以上の補償であれば、運転者年齢条件を付けない契約と比較して半額程度になりますし、30歳以上の補償であれば、半額から6割程度安い保険料になります。

ひとつ気を付けたいことは、運転者年齢条件以外の方は補償の対象にならない点ですので、仕組みを理解したうえで賢く自動車保険を選択していきましょう。