ダイレクト型の自動車保険が安い理由とは？

自動車保険はこれまで代理店を通じて申し込むタイプが主流でしたが、インターネットが普及してからは契約者が自分で直接保険会社に申し込みをするダイレクト型自動車保険が台頭してきました。

保険料がかなり安いこともあって広く普及してきているため、保険加入に際してダイレクト型への加入を検討したという人も少なくないでしょう。
ですが時折「安いということは保証もそれなりなのではないか」と言われることも多いです。

ではどうしてダイレクト型自動車保険は安い価格で保険が提供できているのか、その理由について見ていきましょう。

代理店が無いためにコストが低い

まず最大の理由となるのは代理店が無いことです。

代理店を設置して自動車保険の申込を受けることはインターネットなどによる情報通信がまだそれほど発達していなかった頃には当然のことでした。

しかし代理店を設置するには各地のテナントを借りたり事務所を設置する必要があり、加えて店舗スタッフもそれなりの数を配置する必要があります。こうしたことは全てコストとなるわけですが、コストを回収するには売上を上げるしかありません。

しかしダイレクト型の場合は代理店が無いために店舗設置・運営の費用がかかりませんし、人件費もコールセンターに人員を集約すれば良いためにかなり削減できます。
これこそが安い保険料で保険が提供できている最大の理由なのです。

保証の内容が薄いということはない

安さが事業運営コストを引き下げることによって実現されているため、安くするために保証を薄くするといったことはまず行われていません。
そのため「安いということは内容もそれなりだろう」という考え方は正しいものではないと言えます。

もちろん自動車保険の内容をしっかり吟味して必要な保証をしっかり選ぶことは大切ですが、少なくとも保証の内容をしっかり選べれば保証の内容が薄くなることはありませんから安心して良いでしょう。

担当者が付かないというネックはある

ただ代理店型とは異なり固定の担当者が付かないことはダイレクト型の弱点であると言えます。これは人員コストを削減するためにいたしかたないことなのですが、このことがあるために多少高くとも代理店型を選びたいと考えている人は少なくありません。

また申し込みに際しても基本的には自分で保証の内容を読んで判断することが必要になりますから、窓口で説明を受けながら契約したいという場合もダイレクト型は少々弱いと言えます。
ただそうしたデメリットがある分安さで勝負できているわけですから、自分に合うかどうかで考えて利用する自動車保険を決めると良いでしょう。