自動車保険はどれくらいの保険金額にするのがいいのか？

自動車保険はいくつかの保険を組み合わせてつくられています。そのひとつ、事故相手に対する賠償部分が対人・対物賠償です。

自分がどんな状況で、どのようなお相手と事故を起こすかを、事前に知る事は出来ません。お相手に大けがをさせて障害が残ってしまうケースもありますし、精密機械の積まれたトラックや、競走馬を輸送中のトラックと事故を起こして、莫大な損害賠償請求される事もあります。

賠償額について

相手に対する賠償部分は、どれだけの賠償請求になるのか予測が付かない為、対人・対物ともに無制限にするのが望ましいと言えます。

対人無制限は一般的になりましたが、対物に関しては無制限にしていない保険契約もまだまだ多いのが現状です。対物賠償保険に上限をつけ１０００万や３０００万にしてみても、保険料は無制限にした場合と年間数百円程度しか違いはありません。

また、保険会社は契約された保険金額以上の賠償事故の場合には、責任が持てないとして示談交渉をしない事もあります。保険会社に最後まで事故対応をしてもらう為にも、対人・対物賠償の保険金額は無制限が理想です。

車両保険について

車両保険は物保険です。火災保険は家の火災や破損被害を補償します。
自動車保険の車両補償は火災保険同様に車にかける保険といえます。従って車両保険の保険金額は、その型式と登録年度で現在の市場価値がどれくらいかを考えて設定します。

新車であれば購入価格。カーナビなど装備も付けていれば、それも含めて適正な保険金額を設定する必要があります。

対人・対物賠償責任保険と異なりこの車両部分は、自分でいくら必要なのか、どの程度の保険をかければいいのか簡単に予想できます。

中古で１０数年以上乗り続けている車なら自動車保険に車両を付けない選択もあります。数１０万円の車両価格なら保険を解決策にしなくてもよいとの考え方もありです。

障害保険について

自動車保険には傷害保険もつけられます。
運転者や同乗していた人に対する怪我の保険で、人身傷害や搭乗者傷害がそれにあたります。この部分に関しては自分の命の値段が幾らぐらいなのかを考える必要があります。

ケガや休業補償もここから対応出来ますので大切な特約ですが、生命保険にいくつも加入している、家族で傷害保険に加入しているなどの場合は、補償内容が重複してきます。人身傷害も支払いを無制限にする事が出来るのですが、保険料もそれに比例して高くなります。

自分の保険加入内容をよく把握して、重複しているようなら３０００万程度に下げるのも方法です。