自動車保険を途中解約したら返戻金はある？

自動車保険に加入する場合は、当然のことながら満期まで保険に加入することを前提で入っています。中には途中で車を売却してしまう人もいますが、車を売却した旨を保険会社にいえばそのまま等級も継続してくれるのが普通になります。

ところが予期せぬ出来事が起き、車を手放さなければならない時には保険契約も解除する必要があります。例えばあと1か月で満期であればわざわざ解除する必要がありませんが、まだ半年以上ある場合や1年以上ある場合は解除をしておきましょう。
では解除する場合、返戻金はあるでしょうか。

年単位で支払っている自動車保険の場合の返戻金

自動車保険は、年契約の場合と付き契約の場合がありますが、1年契約や2年契約で一括してお金を払っている場合があります。
この場合途中で解約をした場合お金が戻ってくるのでしょうか。

結論から言うと戻ってきます。
例えば1年契約で 12万円のお金を払ったとします。12万円のお金を払った時には、例えば 7カ月目で解約する場合は7万円の支払いはしますが、残りの5万円の支払いはせずに済みます。

実際は短期率を適用

理屈ではこのようになりますが実際は短期率という考え方を利用しています。
短期率とは、簡単に言えば解約した時期の保険の契約が結ばれていたと仮定した場合、どの位戻るかという考え方です。

例えば7カ月で解約した場合であれば 7カ月契約の保険が結ばれていたと仮定して、この時どれだけの保険料が発生したかを考えます。

普通、保険は短期の方が高く長期の方が安くなります。そうだとすれば、短期間で解約をすればしたほど払うお金は多くなるという仕組みになるのです。
これが短期率というものです。

これを前提に考えると、先ほどの計算の場合なら、7カ月で解約した場合には、7万円だけ戻ってこないという計算でしたが、短期率を適用した場合には9万円近くのお金が戻ってこないことになります。

月単位で支払った場合の返戻金はどうか

では月単位で支払っている場合、どのくらい戻ってくるでしょうか。
基本的に月単位で支払いをしている場合には短期率は適用されません。

例えば、7カ月目で解約した場合は、7か月目までの支払いはありますが、それ以上の支払いはありません。仮に7か月と二十日で契約を解除した場合でも、7か月目まで支払っていることになりますので、日割り計算をするわけではないのです。

このように、月単位で支払っている場合は年払いに比べると手数料はかかり高くなりますが、解約をするときには有利になります。