自動車保険の一括払いのメリットとデメリット

自動車保険は、1年間の契約期間となるものがほとんどですので、保険料の計算も一年間の保険料として計算されることが多いです。

そこで悩むことになるのが、一年分の保険料を一括払いしてしまうか、12カ月で分割払いをするかということです。
どちらもメリットデメリットがありますので、整理していきます。

割引が魅力の一括払い

一括払いの最大のメリットは、分割払いに比べて保険料が割引になることです。
自動車保険の商品や保険会社の規定によりますが、一般的には5%程度の割引きになることが多いです。

年間の保険料が50,000円であれば、一括払いをすることによって2,500円の割引きになります。この2,500円を高いと思うか安いと思うかは個人の感覚ですが、特別なことをせずに2,500円も1年間で安くすることができるのですから、かなりメリットがあると考えてよいでしょう。

また、支払いの選択肢が多いこともメリットとして挙げられますが、これは、保険会社として一括払いを選択してほしい意思の表れです。

保険代金の支払い

保険会社は、保険料を徴収できないことを最も心配しています。
年に1回の支払いと年に12回の支払いを比較すれば、年に12回の支払いの方が保険料を徴収できない可能性が高まりますので、保険会社は保険料の割引きや、支払い方法を充実させるなどの方法で一括払いを選択してもらえるようにしているのです。

デメリットとしては、保険料が高い場合は一度に大きな出費となってしまう点です。しかし、分割払いで支払うはずの保険料を毎月少しずつ貯めておけば良いので、大きなデメリットではありません。

12カ月の分割払いのメリットは、毎月保険料を支払うので、それほど負担に感じることがないままに自動車保険に加入できる点です。
しかし、保険料の支払い方法が限られていますし、割引を受けられないために割高な保険料を支払っている感覚に陥ることがあります。

以上のように、自動車保険の保険料は、一度に支払うだけの金額を手元に用意できるのであれば一括で支払ってしまうことがおすすめです。

解約について

また、途中で解約した場合のことを心配される方がいらっしゃいますが、保険会社の所定の計算によって、保険の未経過期間の保険料が返還されます。

この時に返還される金額は、基本的には分割払いで支払うことと比較して損をすることはありません。補償内容は変わらずに保険料を節約できるため、ぜひ一括払いを選択されることをおすすめします。