自動車保険の契約をクーリングオフはできる？

クーリングオフは、よく考える間も無く購入、契約させられたものを後からやっぱりいらないと言える制度です。
いわゆる押し売りの被害を救済する意味で設定されたものです。
特定商取引法でクーリングオフが適用されるのは、家に押しかけての販売または買取、電話での勧誘、内職やマルチ商法への誘引、家庭教師や語学教室、結婚相談所などの勧誘などがになります。
自動車保険はこの中には含まれていません。

クーリングオフ制度が適用される条件

保険契約の場合は、特定商取引法ではなく保険業法で規定しているクーリングオフ制度があります。
適用される条件は以下のとおりです。

• 店舗外での契約であること
• 契約期間が1年を超えるもの
• 生命保険、損害保険、傷害疾病定額保険契約
• 振り込み以外で保険料を支払っている
• 医師の診査を受けていない
• 通信販売でない

全ての条件にあった場合にのみ8日間以内であればクーリングオフが可能です。
自動車保険の場合、損害保険なので該当しそうですが、基本的に1年契約なため契約期間のところで除外となります。
自動車保険の場合もそうですが、保険というサービスの性質上、契約後8日間で良し悪しを判断するのが難しいのでクーリングオフという制度自体が馴染まないという判断があるのかもしれません。

クーリングオフのサービスを設定している場合がある

ただし、全く何もないのかというとそういうわけではありません。
保険業者によっては、独自でクーリングオフのサービスを設定している場合があります。
契約前にその項目を確認しておくことをおすすめします。
契約約款によりますが、契約者が証券を受け取ってからか、もしくは申込完了から８日以内であればクーリングオフが可能です。
申込が済んでから思っていたサービス内容と違うと気がついた場合などに有効です。

サービスがない場合は解約になる

サービスがない場合は、自動車保険を途中で辞めたいと思った場合は解約ということになります。
解約の場合、約款にもよりますが、その申し入れがあった時に期日を決めて、契約日からその日までの分を除いた金額が返金されます。
ただし、手数料などの費用も規定されているとおりに引かれることになります。
また、特約などの付加価値もその時点で解除になることになるので注意が必要です。

自動車保険は契約がない状態で事故を起こしてしまうと多額の損害を負うことになります。
どのような方法であれ無保険の状態での運転はリスクが伴います。
契約前に契約内容を確認するのは当然ですが、クーリングオフや解約条件をしっかりと確認して選別することが重要です。