年間の支払い額が多い任意保険の保険料。
もっと安くならないかと思っている方も多いはずです。
運転者の年齢条件・運転する人の範囲・車の用途・走行距離などを再確認することで節約できるケースがありますから、チェックしてみましょう。
保険料はリスクに応じて決まる
任意保険の保険料は、損保会社ごとにとても細かく設定されています。
契約の際には、申込書の中でたくさんの項目で条件を選び特約などを組み合わせることで保険料が決まります。
ひとつひとつの項目はその契約のリスクを量る要因になっていて、リスクが高いほど保険料は高く、リスクが低ければ保険料は安く設定されます。
これをリスク細分型と言って、最近の任意保険の主流になっています。
任意保険の保険料はほかの保険と比べ高く、年間に支払う保険料が家計を圧迫しているケースが少なくありません。
そこで、多くの人が任意保険の見直しをして保険料の節約を試みます。しかし、自動車保険については万が一の交通事故の時に相手方に対する賠償責任の補償という大切な目的があるため、他の保険のようにもしもの時に受け取れる金額を減らして保険料を抑えるということがしにくいのが特徴です。
相手に対する十分な賠償が保険で賄えないとなると大変な事態になってしまうからです。
自動車保険の見直しでは、年間に支払う保険料もさることながら、補償の内容はしっかり確保することが大前提です。
保険料を安くできる要因を探す

よって、もしも交通事故を起こしてしまった時に相手に対する賠償補償を確保するためには、対人・対物賠償補償は無制限を選択するのが原則です。
その上で現在の契約内容を見直しをして、不必要な部分はニーズに合うように変更することで保険料が抑えられないかをチェックします。
まず見直しをしたいのが運転者の年齢条件です。
運転者の年齢条件全年齢補償・21歳以上補償・26歳以上補償・30歳以上補償の4タイプがあります。この年齢条件について、最初に契約した時に全年齢補償を選択してそのままになっているケースがあります。
年齢条件は運転する人のうち一番若い人に合わせて設定しますが、契約した時に全年齢補償を選び、その後運転する人が21歳以上になっていれば全年齢補償にしておく必要はなく、21歳以上補償にすることで保険料を安くできます。
運転者の範囲や車の情報を見直す
任意保険ではたくさんの項目で条件を設定してリスクを量り保険料を決定しますが、同時に保険料を抑えるための特約もあります。
そのひとつが、運転者限定特約です。これは運転する人の範囲を限定して狭めることでリスクを下げて保険料を抑える特約です。
運転者は本人のみ・夫婦のみ・家族と3タイプに限定でき、運転者の範囲が狭いほど保険料は安くなります。また任意保険によっては、車の用途や年間の走行距離でリスクを量るプランもあります。
こうした保険の場合は、日常や通勤といった車の用途や年間の走行距離を見直して変更することで保険料を安くできる場合があります。