自動車保険の損害率とは？事故発生率との関係性は？

自動車保険に加入するときには、どれくらいの支払いになるかが気になるところですが、最近は保険金額が上がってきている傾向にあります。なぜ、保険金額が上がってきているのでしょうか。その背景には、事故発生率と損害率が関係して来ます。

自動車保険料が値上がりするわけ

自動車保険料の毎月の支払いが8,000円だったのに、更新をすると11,000円になってしまうことがあります。支払い額が安くなるならともかく、意味もわからず支払い額が高くなってしまっては意味がありません。

あまりに値段が上がってしまうと、保険会社が保険金額を上げて儲けようとしているのではと勘ぐってしまいます。ですが、現実には安易に保険金額を上げたりはしません。
下手に保険金額を上げると他社に乗り換えられてしまうからです。

インターネットがある現代においては、複数の会社で保険金額を比較することは容易ですし、それ故簡単に保険の乗り換えをすることが出来ます。ですので、儲けたいからという理由で保険金を上げているわけではないのです。
それよりも、事故発生率と損害率が上がっていることが原因なのです。

事故発生率と損害率

事故発生率とは、車の所有者の数に対して、どれだけの人が事故を起こしたかの率になります。100万台車があって、そのうち1万台が事故を起こせば、事故発生率は1パーセントということになるのです。

一方、損害率は、任意保険に加入している人数に対してどれだけの人が保険を使ったかを表す率になります。任意保険に加入をしている人は90パーセント以上ですので、事故発生率と損害率はほぼ比例することになります。

ただ、事故を起こしても、自損事故の場合には、保険を使わないパターンもあります。
自賠責で間に合ってしまう場合などがこれに当たります。

先ほどの例で、100万台の車があり、そのうちの1万台が1年間に何らかのカタチで事故を起こしたとします。この時、保険加入率が90パーセントであれば、損害率は1.1パーセントになりそうですが、実際には自損事故の場合は保険を適用しない人もいますので、おおむね比例はしますが、正比例とは言えません。

事故の発生が増えてる背景とは

事故の発生が増えている理由は、65歳以上の世代が事故を頻繁に起こすからです。
年齢がますに連れて判断能力が鈍ってくる割には、自動車運転の年齢制限をしていませんので、事故が増えているのです。
しかも、高齢化社会になっていることも事故率が増加している原因と言えます。