車の保険の加入は、代理店に依頼して、担当者からその補償内容などの説明を受けた上で、保険料の決定、契約、車の保険料の支払いをするのが一般的でした。
所が昨今、ダイレクト型と言われる、通販型の保険の加入件数が伸びて来ています。
人気の通販型保険
2015年度における、その伸び率を調べてみますと、前年比で、おおよそ15%前後の契約件数の伸びを示し、主な9社中7社が増収と言う、営業的にも成功している結果をみても、通販型の車の保険が認知され、一般的な保険加入の手段となっている事が伺えます。
この傾向を見る限り、従来の代理店を通して契約する事だけに固執する必要は無いと、判断する事が出来ます。
しかし、自分が事故に遭遇した場合、面識のある担当者に直接電話出来るのが安心だと思われる方は、通販型のメリットは抜きにして、従来型の代理店を通しての契約を選択す方が望ましいと思います。
通販型の保険料について
では、通販型のメリットに目を向けて検討してみようと思われる方の、一番気になる部分である、車の保険料と補償内容と言う点で説明したいと思います。
まず、車の保険料額と言う点では、代理店を通さず、ダイレクト型の名の通り、直接保険会社とやり取りの上、契約するのが通販型ですので、その分保険料は安くなるのが普通です。
具体的な数字を例で挙げますと、大手T保険は全国に46000店余りの代理店があり、これら代理店への報酬が、私達の保険料に反映されているので、他の代理店型の保険会社を見ても、総じて通販型より高くなっています。
どれくらい高いかの具体的数字は、その契約内容が多岐にわたる為、確固とした数字は示せないのですが、価格比較サイトのアンケートをまとめた結果によれば、従来の加入保険料金より平均25000円安くなったと言うのですから、金額面から通販型に大きなメリットがあるようです。
通販型の補償や対応について
次に、車の保険料は安いけれど、肝心の補償内容が劣っていないか、対応が今ひとつでは無いか、通販型の補償額や事故対応の面を見てみます。
まず、補償額の代表的な項目、対人補償、対物補償、が共に無制限、ご自身と同乗者への補償である人身傷害は3000万円、これが代表的な補償例との事ですので、代理店型だから、通販型だからと特に変わる部分は無く、契約者が 幾らの金額とするだけ問題のようです、よって双方共に遜色無しが結論でしょう。
残るは、事故対応部分となりますが、日経ビジネスの「アフターサービス・ランキング」の数年前の3年分のリストを見ますと、サービスランク1位が通販型のS損保、15位圏内全体を見ても、双方の保険会社の順位がバラけた形となっており、代理店型、通販型の善し悪しの割合を決める事は、不可能な傾向となっています。
これは、ロードサービスに通販型が力を入れており、そのサービス内容を代理店型と比較しても、引けをとっていない事にる結果だと推察できます。