交通事故で被害者になった場合、ケガがなくても病院には行くべき？

交通事故に巻き込まれることはあってほしくないことですが、いつ何時、自らがその被害者になるかもしれません。
交通事故というのは、出会い頭にぶつかるという一般的なものだけではなく、車がバックしているときにそれにぶつかる、車が駐車場から出てくるタイミングでぶつかるなど、それらも交通事故の一種となります。

すると、あまり衝撃を受けておらず、普通に壁などにぶつかった時のような感覚となり、つい軽視してしまいがちです。
しかし、これらを放置すると後で大変なことになります。

交通事故は興奮状態にさせる

交通事故に巻き込まれてしまうと、正常な判断ができなくなるくらいに興奮状態になることがあります。
そうなると痛みを感じなくなり、その場では病院に行かなくても大丈夫と思っていても、後からその痛みに襲われるということも十分に考えられます。

その場では痛みを感じなくても検査のために病院に行くというのは非常に大事であり、適切な治療をするという観点からも行くことが重要です。
正常な判断がしにくい分、セルフジャッジで決めてしまうというのは非常に危険です。

病院に行かなかったことの弊害とは

被害者が病院に行かないことで発生する弊害は、慰謝料に関する問題です。
慰謝料は人身事故では発生するものの、物損事故では発生しません。

実際にぶつけられたのだから人身事故ではないかと思われがちですが、病院に行かないままにしておくと、後にムチ打ちなどの症状になったとしても、交通事故との因果関係が分かりにくく、本当にそうなのか、見分けがつかなくなります。

こうなると人身事故として扱ってくれない可能性が高まり、慰謝料ももらえなくなります。
治療のためというのもありますが、被害者であるにもかかわらず、交通事故に関する補償がなされないという悔やんでも悔やみきれない状況を招いてしまうのです。

病院に行き証拠を残しておくこと

検査のためでも足を運んでおくことで、予期せぬ症状を見つけることができ、適切な治療ができた、今後も通院して治していくということができるようになるだけでなく、慰謝料請求などでも人身事故として扱ってくれ、お金の面でも安心してもらうことができます。

ちょっとの違和感でも交通事故が絡んだものであるのは明白です。
少しの違和感でも放置しない、ちょっとぶつかっただけでも体に変調が出るかもしれないと警戒することで、放置することで発生する様々な弊害を避けることができます。