交通事故で被害者になってしまったら・・・訴訟前に押さえておきたいこと

交通事故の経験は一生に一度あるかないかと言われており、中には全く経験しないまま人生を全うする方もいらっしゃいます。
当然のことながら、被害者となってしまった場合にどのような振る舞いをすればいいのか、全く要領を得ないまま、様々なやり取り、手続きをすることになるケースがほとんどです。

訴訟前にやるべきこと、知っておきたいこと、押さえておきたいことなどを知り、そして、示談交渉などでどのような対応をすればいいか、事前に知っておいて損はありません。

示談金額の計算を自ら行う

訴訟前に押さえておきたいのは、自らが主張する示談金額、そして、相手が提示している示談金額がどの程度の開きがあり、事実認定においてどのような食い違いが見られるのかというものです。

示談の段階で、相手の提示した金額が果たして正当なものかどうか、そもそもこれを知らないことにはどうしようもありません。

そのため、訴訟前、もしくは示談交渉の前段階で示談金額がいくらになるのかを確認しておくことが絶対に必要です。
そうすることで相場が分かり、相手の説明もなんとなくわかるようになります。

腕利きの弁護士にお願いする

交通事故は簡単そうに見えて、実際は特殊な案件であり、後遺障害の認定などやるべきこと、その知識はたくさんあります。

被害者になった場合には真っ先に弁護士を探すということが必要ですが、誰でもいいというわけではなく、交通事故の扱いに慣れている弁護士、しかも、被害者側の弁護を担当することの多い弁護士にお任せすることが大切です。

示談成立、もしくは裁判で勝つまでの期間はかなりあります。
それだけ不安を抱える期間も長く、それらを被害者自らが交渉のテーブルに座って対峙するのは大変です。
信頼できる弁護士に任せることで少しでも負担の軽減をすることができるようになります。

立証するための証拠を最大限残す

裁判に発展した場合、被害者側の主張を立証するということが重要になります。
そうなると、目撃者の証言、防犯カメラの確認など様々な証拠をかき集め、それを証拠として提出しなければなりません。

この際、すぐに動かなければ目撃者もどこかへ行き、防犯カメラの映像も消去されてしまいます。
早めに弁護士に依頼をし、証拠の保全をしていくだけでなく、ケガとの因果関係をはっきりさせる、症状固定までにかかった費用の再確認など、疑義を持たれないようにしていくことも訴訟前にはしていかなければなりません。