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交通事故の休業損害額の計算方法は被害者の職種によって違う

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交通事故の被害者となり、病院への入院や通院によって仕事ができなくなった場合には、自動車保険に休業損害分の保険金を請求することが可能です。
しかし、具体的な休業損害額は、被害者の職種によって違ってきます。

休業損害とはなにか

交通事故の被害者となった場合には、怪我の治療が終わるまで、病院に入院または通院をすることになります。
こうした状況では、ふだんであればフルタイムで働いて得られたはずの所得がまったく得られないか、いつもよりも少ない金額にとどまってしまいます。

もしも交通事故の被害にあわなければ、こうした所得の減少はなかったはずですので、加害者に賠償する責任があることはいうまでもありません。
これが休業損害と呼ばれるものであり、相手の自動車保険から、怪我の治療費などの他の損害賠償とあわせて、保険金として支払われるのがふつうです。

ただし、職種によって、こうした算定方法が大幅に違ってくるものですので、その点には注意が必要です。

サラリーマンの休業損害額

サラリーマン

サラリーマンのような給与所得者が、自動車保険に対して休業損害を請求するのであれば、会社に休業損害証明書を記入してもらって、それを提出することで、保険金を受け取ることが可能です。

この場合ですが、事故前3か月間における収入をまず計算し、これを90日で割って、1日あたりの収入としての単価を求めます。
単価に会社を休業した日数をかければ、それが休業損害額ということになります。

サラリーマンのような職種であれば、毎月の給料はおおむね一定していますし、給与規程などによってそうした事実を客観的にあきらかにすることも容易ですので、保険金の支払いをめぐってトラブルになることも、あまりないといえるでしょう。

個人事業主の休業損害額

文筆業や士業といった自由業や自営業者の場合、会社のような組織が休業損害を証明してくれるわけではありませんので、上記とは違った方法で休業損害額を求める必要があります。
通常の場合、税務署に毎年提出している確定申告書などによって、事故前年度の収入を確認し、その収入を365日で割った上で、1日あたりになおした収入額を算出します。

この1日あたりの収入額に、治療に要した日数をかけたものが、休業損害額として認められる場合が多いといえます。

ただし、こうした業種というのは、年によっても収入額が大きく変動する場合が多いことから、たとえば事故前の数年分の実績をもとにして計算をするとか、賃金センサスのような全国的な平均を用いて計算をするといったこともあります。

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