自動車保険の家族同士の等級継承について

自動車保険の等級を、家族同士で受け渡しできることはご存知でしょうか。
年齢条件を考慮しながら等級継承すれば、保険料が大幅に節約できる可能性があります。
継承できる条件やタイミングもあるため、頭に入れておけばその時に家計が大助かりというケースも。手続きに必要な書類や注意点も合わせて紹介します。

若い世代に進んだ等級を渡すのがお得

自動車保険の保険料を、大きく左右するのが年齢条件。主な運転者が４０歳か２０歳かで、倍以上の差が出るのも珍しくありません。これは若い世代の方が運転に不慣れで、事故を起こしやすい傾向があるという理由によるもの。

同居の家族同士なら自動車保険の等級が受け渡しできることも多いため、子供が車を買うタイミングで親の等級を継承するケースも見られます。
等級を渡した親は新たに保険へ入り直すなど、従来に比べ保険料が高くなります。

しかし子供が新規の等級で保険に入るよりは、影響が少なくて済みます。
トータルで考えれば、年齢条件の若い家族に等級を渡した方がお得と言えます。

家族同士で等級継承する時の注意点

同居の家族同士で自動車保険の等級継承をする際、保険会社に「同居の家族」を証明する書類を提出します。通常は等級を渡す人、渡される人両者の免許コピーや住民票で判断します。
別居していても生計を同じにしていたり、住所をまだ移していなければ継承できる可能性があります。

細かいルールが設けられているので、事前に保険会社へ確認すると良いでしょう。
また自動車保険の等級継承はいつでもできるわけではなく、車を買ったり手放したりのタイミングが一般的です。

納車や廃車に合わせて手続きをおすすめしますが、以前別の車で取った等級の中断がないかも確認しましょう。数年前に取ったまま忘れていた中断証明を合わせて使えれば、家計を助けるカギになるかもしれません。

将来を見すえて等級継承しましょう

結婚や独立などで子供が世帯を持ち、引っ越して生計も別にしている場合は等級の引継ぎが難しくなります。行うなら同居中や、独立前のタイミングが良いでしょう。

とはいえ引っ越し先で車を運転する予定がなかったり、結婚相手の自動車保険が使えればせっかくの等級がムダになってしまいます。先々を予想するのは難しいですが、はっきり決まっていることを踏まえつつ有利な条件で入るのが大切。家族同士でコミュニケーションを取りながら、将来を見すえて等級継承するのがおすすめです。