自動車保険のノンフリート等級について

ノンフリート等級ってどんなもの？

自動車保険に加入する際によく目にするのが「ノンフリート等級」という言葉です。一般的には「等級」と呼ばれることが多く、この等級によって保険料が大きく変わってきます。

簡単にいうと、どれだけの期間自動車保険に加入していて、その間に事故で保険を使わなかったかを示すものです。どの自動車保険も一定の割合で自動車保険の更新のたびに等級が上がったり下がったりします。

ノンフリート等級が上がったり下がったりする基準は？

自動車保険に加入した時は、ノンフリート等級6級からスタートします。
　1年後の更新時までに保険を使う事故がなければ、等級は1つ上がり7等級になります。等級が上がるときには、更新のたびに1つずつ上がり、最高の等級は20等級となります。
逆に保険を使った事故を起こした場合には等級が下がり、事故の種類によりますが5等級～2等級にまで下がります。
　同じ車種でも、無事故で7等級になった場合と事故を起こして3等級になった場合には、翌年の保険料に約15000円の差が出てしまうのです。

　また、一度保険を利用する事故を起こした場合、その後3年間は「事故あり」の保険料となります。
　これは同じ等級であっても無事故の人と事故を起こした人で保険料が同じなのは不公平である、という理由から2013年10月から改定されていて、同じ7等級の人でも事故ありの人の方が10000円以上高い保険料を支払わなければならなくなるのです。
　この背景には、無事故で保険を使用していない人の支払ったお金で、保険を利用する事故を起こした人の保険料を賄っているという不公平を是正するために行われています。
　保険料を上げたくない場合には、保険を使った事故をしないことに限ります。

　盗難や落書きなどで保険を利用すると翌年は1等級下がってしまうため、場合によっては自費で修理などをして等級を下げないことも可能です。

自動車保険を変える時には等級はまた6等級から？

自動車保険を変更する際にも現在の保険会社の等級は引き継がれます。
保険の契約を新たに結ぶ際に現在の等級を記載する箇所がありますので、正しく現在の等級を記載するようにしましょう。
　また、等級を引き継ぐ際には旧保険と新保険が切れ目なく続いていなければ、また新たに6等級からスタートすることになってしまい、保険料が高額になってしまいます。
　旧保険の満期を確認し、新保険の契約との切れ目がないようにしましょう。