ノンフリート等級制度の基礎知識 | 自動車保険の割引制度

自動車保険の保険料は誰でも同じ金額ではありません。
保険会社によって多少の違いがありますが、同じ自動車保険会社で同じ年齢でも保険料が違っているのです。

これは被保険者がノンフリート等級制度で分けられているからです。
自動車保険会社はフリート等級と言う制度を営業車等の法人用の車に適用していますが契約が9台以下の個人の場合、営業車よりは運転機会が少ないとして、より割引率の高いノンフリート等級制度を適用しているのです。

ノンフリート等級制度のランクアップダウン

等級とは保険料の割引率のランクであり、は加入時に6等級からスタートします。
最高ランクは20等級で割引率は63％となり、最低ランクは1等級で割引ではなく64％の割り増しとなります。

この等級は1年間の保険期間で事故がなければ1等級アップします。
従って新規加入してから最高ランクの20等級になる為には14年無事故を継続しなければいけない事になります。また等級のダウンは必ずしも1等級づつではなく、大概の事故は3等級ダウンとなります。

等級をダウンさせない為に

等級がダウンすると無事故を続けて等級が戻るまでは割高の保険料を納め続ける事になるので、できるだけ等級ダウンは避けたいところです。

車同士の事故や自損事故でも対物など相手がある場合は3等級ダウンも致し方ないかもしれません。しかし自分の車が破損しただけであれば自動車保険を使用せずに自費で修理する分には事故扱いになりません。

保険を使用するかどうか、修理費用と等級ダウン後の保険料金などを考慮して保険を使用するかどうか決めたいものです。通常は保険会社から申請時に等級ダウンとその後の保険料の詳しい案内があるはずです。

また事故で保険を使用しても人身傷害補償保険や搭乗者傷害保険、代車費用特約の請求、弁護士費用特約、ファミリーバイク特約などはノーカウント扱いとして事故には含まれません。

デメ逃れのデメリット

通常より割高になってしまう5等級以下は通称、デメリット等級と呼ばれています。
これを嫌って別な保険会社と契約しなおす等の行為はデメ逃れと呼ばれますが早い話、保険契約時の申請事項の誤魔化しに当たるので実行してはいけません。

別な保険会社に新規として申し込んでもノンフリート等級はナンバー、車体番号、運転手名及びその家族で紐づけされて情報が保管されてします。

その情報を自動車保険で共有していますので基本的に等級は引き継がれます。
車の名義を変更して契約できても、後で判明すれば解約される事もあります。