自動車保険の車両料率クラスの決まり方は？型式ごとで変わるリスクについて

同じ等級の自動車保険でも車種と型式の違いによって、保険料に数倍の差が現れることがあります。それは保険の「車両料率クラス」による影響。この料率がどのように決められているのか、疑問を持った人も多いでしょう。あらかじめ料率クラスを知る方法がないか、どんな車の保険料が高くなるかも合わせて紹介します。

車両料率クラスって？

車両料率クラスとは車の型式ごとの事故リスクを１～９という数値にし、保険料へ反映させたものです。この数値を決めているのは、損害保険料率算出機構という機関。過去１年間にそれぞれの型式で発生した事故の統計を取り、損害額の大きさなどから料率を算出しています。

事故による損害の大きかった型式は保険料が高くなり、損害の小さかった型式は安くなる仕組みでバランスを取っています。データは毎年更新され、同じ条件でも保険料が変動する型式もあります。

現在多くの保険会社が、損害保険料率算出機構の料率クラスを採用しています。最終的な保険料は会社によって違いますが、高い型式と低い型式の判断基準はほぼ同じです。

料率をあらかじめ知る方法は？

自動車保険の車両料率クラスは、保険証券にも数値が明記されています。
この料率について、あらかじめ知る手段はないでしょうか？

インターネットで公開されているデータもありますが、多くは情報が古かったり掲載車種が限られています。また数値がわかったとしても、具体的に保険料がどれほどになるか計算は複雑です。

もし気になっている車種や型式があれば、自動車保険のネット見積もりができるサイトで条件を入力してみると良いでしょう。サイトによっては車両料率クラスも表示されます。

大まかな考え方としては「サイズの大きな車」「スポーツタイプの車」は事故リスクが高く、「サイズの小さな車」「ファミリータイプの車」は事故リスクが低いと言えます。
例外はあるものの多くのケースで当てはまるので、頭に入れておくと便利です。

車を購入する時は料率クラスも参考に

車の維持費には、自動車保険料も含まれます。車の購入費やメンテナンス代は想像の範囲内でも、保険料が高くついてバランスが崩れるケースがあります。

特に乗り換えで車種を変更する際は、新しい車の料率クラスも参考にしましょう。
等級が進んでいるからと安心していたら、年間数万円単位で保険料が変わってしまったという話は少なくありません。
車を購入する時は、自動車保険も含めて予算を立てることをおすすめします。