等級と割引の関係|自動車保険の割引制度

自動車保険では、交通事故を起こして保険を使ったかどうかの履歴を数字で表すための等級という制度を導入しています。
保険を使わなければうローリスクと見なされ、保険料に反映させています。

保険ではリスクと保険料は連動する

契約者から保険料を集めて共有の元金としてプールし、誰かに給付自由が発生したらそこからお金を支払うのが保険の大まかな仕組みです。この時、誰からも同じ保険料を集めていたのではいざという時の補償が成り立たなくなってしまいます。

そこで保険では、リスクと保険料に相関性を持たせています。つまりハイリスクの契約では保険料を多く徴収し、リスクが低い契約の保険料は安くなります。

例えば生命保険や医療保険では、年齢が高いことがリスクになります。つまり年齢の大きい人は保険の適用を受ける可能性が高いので保険料は高く設定されています。

自動車保険のリスク決定要因

自動車保険の保険料も、リスクに応じて保険料が決まります。
年齢で保険料が決まる生命系の保険とは異なり、自動車保険のリスクを決定する項目はとても細かく分かれています。

その項目とは、補償の内容の他に車種や排気量、運転する可能性のある人の年齢、事故の履歴があるかどうかなどです。
自動車保険に契約する時には、申込書においてこれらの項目のひとつひとつについて選んでいきます。

それぞれの項目ごとに条件を設定することで保険料が組み立てられて、最終的な保険料が決まります。これをリスク細分型といって、最近の自動車保険の主流になっています。
例えば大きい車は小さい車よりもリスクが高く、若い人が運転するほどハイリスクとされるので保険料は高くなります。

事故の履歴と保険料

また自動車保険では、交通事故を起こして保険を使った人はハイリスクと見なします。
このリスクを保険料に反映させるために導入しているのが独特の等級という制度です。

等級は1から20の数字が使われていて、スタートラインは6です。
初めて自動車保険に契約する時にはこの6等級前契約なしの適用です。

契約年度中に保険を使わないと、次年度保険の継続をする時には数字は7に進みます。
事故を起こさず保険を使わなかったために数字が進んだので、ローリスクとして2年めの保険料には所定の割引率が適用されます。

そして2年目も無事故であれば、その翌年は等級は8になり割引率も大きくなります。
このように、無事故で継続を続けていると数字は20等級まで進み、割引率は最大で60パーセント前後まで上がります。

これを無事故による割引等級と言い、事故を起こさなかったことを低リスクと見なして数字に置き換え、保険料の割引率と連動させているものです。